［２８日 ロイター］ – 米国株式市場は、ハイテク株に買いが入り、ナスダック総合指数とＳ＆Ｐ総合５００種指数が最高値を更新した。
フェイスブックやネットフリックス、ツイッター、エヌビディアなどハイテク大手が上げを主導した。
Ｓ＆Ｐ５００は一時の安値から戻し、３営業日連続で最高値を更新した。
一方、アジアでの新型コロナウイルス感染拡大を巡る懸念などから景気循環株は下落。金融は０．８１％安、エネルギーは３．３３％安となった。
ＣＦＲＡリサーチのチーフ投資ストラテジスト、サム・ストーバル氏は「四半期末のため、投資家は一定の利益を確定し、エネルギー株からハイテク株に乗り換えようとしているかもしれない」と述べた。また、決算シーズンを控えて株価は短期的に上昇を続けるとの見方を示した。
インフレの急加速を巡る懸念後退を背景に投資家がハイテクなどグロース（成長）株に再び買いを入れる中、ナスダックは６月に入って５％上昇している。
ウェドブッシュ証券のアナリスト、ダニエル・アイブス氏は「米連邦準備理事会（ＦＲＢ）が現実的な見通しを示したことで、投資家は下半期に向けてリスクオン姿勢を強めている」と指摘。「４─６月期にかけてファンダメンタルズ（基礎的条件）は非常に強かったが、ハイテク株の多くはアンダーパフォームしていた」と述べた。同氏はナスダックが年内に１万６０００に到達すると予想している。
個別銘柄ではフェイスブックが４％超上昇。米連邦取引委員会（ＦＴＣ）が同社を反トラスト法（独占禁止法）違反の疑いで提訴していた裁判で、連邦地裁判事が訴えを棄却した。時価総額は終値で１兆ドルを突破した。
エヌビディアは５．０％高。同社による英半導体設計大手アームの買収について、半導体大手のブロードコムやマーベル、台湾の聯発科技（メディアテック）が支持したと伝わった。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を１．３８対１の比率で上回った。ナスダックでは１．０９対１で値下がり銘柄数が多かった。
米取引所の合算出来高は９５億５０００万株。直近２０営業日の平均は１１１億７０００万株。
終値 前日比 ％ 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株３０種 34283.27 -150.57 -0.44 34428.10 34449.65 34186.13
前営業日終値 34433.84
ナスダック総合 14500.51 +140.12 +0.98 14417.81 14505.19 14417.20
前営業日終値 14360.39
Ｓ＆Ｐ総合５００種 4290.61 +9.91 +0.23 4284.90 4292.14 4274.67
前営業日終値 4280.70
ダウ輸送株２０種 14834.57 -142.40 -0.95
ダウ公共株１５種 893.21 +4.14 +0.47
フィラデルフィア半導体 3323.14 +81.66 +2.52
ＶＩＸ指数 15.76 +0.14 +0.90
Ｓ＆Ｐ一般消費財 1427.93 +3.89 +0.27
Ｓ＆Ｐ素材 515.97 -0.12 -0.02
Ｓ＆Ｐ工業 861.15 -4.53 -0.52
Ｓ＆Ｐ主要消費財 719.45 +0.23 +0.03
Ｓ＆Ｐ金融 609.78 -4.97 -0.81
Ｓ＆Ｐ不動産 279.93 +0.22 +0.08
Ｓ＆Ｐエネルギー 404.13 -13.90 -3.33
Ｓ＆Ｐヘルスケア 1468.58 +2.46 +0.17
Ｓ＆Ｐ通信サービス 266.34 +2.18 +0.83
Ｓ＆Ｐ情報技術 2578.82 +28.29 +1.11
Ｓ＆Ｐ公益事業 327.53 +1.99 +0.61
ＮＹＳＥ出来高 9.50億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 28945 – 5 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 28915 – 35 大阪比
