米娯楽大手ウォルト・ディズニーが11日発表した第1・四半期(2020年10─12月)決算は減収となったものの、市場予想は上回った。動画配信サービス「ディズニー+(プラス)」の底堅い業績が、新型コロナウイルス禍の打撃を受けているテーマパークや映画スタジオ部門の不調を補った。
引き後の時間外取引で、ディズニーの株価は約2%上昇した。
総売上高は162億5000万ドルと、前年同期の208億8000万ドルから減少。しかし、リフィ二ティブのまとめたアナリスト予想の約159億3000万ドルを上回った。
ディズニープラスの契約者数は、1月2日時点で9490万人に達した。ディズニープラスを含むダイレクト・トゥー・コンシューマー&インターナショナル部門の営業損失は4億6600万ドルと、前年同期の損失11億1000万ドルから縮小した。
パーク・コンシューマー・プロダクツ部門の営業損失は1億1900万ドルと、前年同期の25億2000万ドルの利益から赤字に転落。新型コロナ流行で米カリフォルニア州や香港のディズニーランドは閉鎖されているほか、営業を再開した他のテーマパークでは感染対策の下、入園者数が制限されている。